ザ・パック株式会社 関東支社 二課 係長 加藤信吾氏

ザ・パック株式会社

ザ・パック株式会社は1952年設立の国内最大手の総合パッケージメーカー。紙やフィルムを中心に多種多様な素材とデザインを組み合わせ、企業やブランドの看板とも謂えるパッケージの企画・開発から生産、納品・物流までをクライアントに合わせてカスタマイズし、プロデュースされています。

心惹かれるパッケージはお客様にとって商品を手に取る決め手ともなり、商品自体に対する期待や価値を上げるもの。箱や手提げ袋に至るまで全てを含めてようやく一つの商品が完成します。FAR EASTは贈って誇らしく、貰って嬉しく、手許に取っておきたくなるような魅力的なパッケージを目指してきました。

FAR EASTの世界観の表現に常に寄り添い、数々の難しいオーダーにも妥協なく共に取り組んで下さっているのは、ザ・パック株式会社営業担当の加藤さん。加藤さんとの出逢いは2013年。加藤さんがFAR EAST BAZAAR渋谷ヒカリエ店で量り売り用の容器を目に留めたことがきっかけでした。

Q. FAR EASTとの出逢いは?

A. ドライフルーツの量り売りという珍しい業態のパッケージ作りに挑戦したい

『私がFAR EASTさんを担当させていただくようになったのは、FAR EAST BAZAAR渋谷ヒカリエ店で見掛けた量り売りの容器がきっかけでした。当時、百貨店などの高級市場でドライフルーツを量り売りするという販売方法自体がとても珍しく、一体どんな容器を使っているのだろうと気になって手に取りました。なるほど、プラスチックの容器をこんな風に活用出来るのかと驚きでしたね。お店の圧倒的な世界観をはじめ、店頭に並んでいる容器や資材がどれも斬新で、それを私も手懸けてみたいという想いで連絡をさせていただいてからのご縁です。』

Q. FAR EASTと仕事をする面白さとは?

A. ブランドの世界観を忠実に表現するための努力が自分の成長にも繋がる

『私達が一番得意とする紙製の手提げ袋は、街を行くお客様に持っていただくことでブランドの広告塔としても機能するものです。ですから、お店のブランドイメージやストーリーをご要望通りにいかに忠実に伝えられるようなものを作るか、ということを何よりも大事にしています。

そのような中でもFAR EASTさんが要望されるオーダーは、常に独自性とデザイン性が高く、技術力と表現力を求められるものだと思います。例えば、FAR EAST BAZAARの象徴でもあるアラビア世界の妖しくも美しい文化や魅力を表すために不可欠なアラベスク模様。ここまで緻密な細い線画のデザインの依頼を受けたのは初めてでした。刷り上がった時に線と線の僅かな隙間が潰れないように綺麗に載せるのは至難の業です。様々な材質の素材とインク、方法で満足いただけるものが出来るまで何度も試しました。

FAR EASTさんからのオーダーは今までやった事が無いようなものが多いので、私達にとっても新しい表現方法を常に追求出来ることが最大の面白さだと思います。表現方法の技術を高めて一緒に成長させていただけて、挑戦した分だけそれが実績ともなります。

私達は、化粧箱、手提げ袋を特に専門としていますが、FAR EASTさんのご依頼を通して食品フィルムに携わる機会が増えました。それに伴って販売アイテムもレパートリーが増え、それに関する知見を得ることができました。常に新しいことを取り組むFAR EASTさんと一緒にこれからも新しいことに取り組んでいきたいです。』

Q. これからFAR EASTと共に挑戦したいことは?

A. 環境対応型の魅力的な食品パッケージのラインナップ拡充を

『FAR EASTさんの企業理念の一つでもある「サステナビリティ」。これからの時代、持続可能であることをキーワードにしたパッケージの需要が高まっています。環境負荷を軽減するために、ザ・パック株式会社では減プラスチック素材や、植物由来の原材料、環境にやさしいインクの導入に取り組んできました。環境対応型の研究・開発を進めると共に、森林保全活動としてフォレスト環境基金活動も行っています。

FAR EASTさんからご依頼いただいている手提げ袋の販売額の一部も、フォレスト環境基金活動に充てられています。そのような活動の拡充と、これから食品の長期保存に耐え得る環境対応型のパッケージの開発に一層力を入れていきたいですね。限りある資源を有効利用してゆく事で循環型社会を目指し、パッケージ作りを通して環境に還元することに寄与したいです。

また、ディティールに拘るFAR EASTさんのご依頼を通して、ブランドイメージや世界観をお客様に伝える大切なツールとしてのパッケージの力をもっと高めていける仕事をしたいと思っています。それがブランドの付加価値となり、お客様に喜んでいただけて、お手伝いさせていただいた商品が世の中に流通していくことほど嬉しいことはないですね。』

取材:野中愛子・阿部香澄
筆:阿部香澄