HOME ▶ Shachou'S NOTE ▶ 雪やこんこ

雪やこんこ FAR EAST Inc. Blog

雪謹賀新年。故郷の札幌で久しぶりに年末から正月を過ごし、喰うわ飲むわで当り前に肥えた。これが日本の正月ですという懐かしくも模範的な数日間ではあったが、見慣れた窓の外の景色には雪がほとんどない。雪が少なくなってきているのは年を追うごとに感じていた。昔話を謂わせてもらえば、佐々木君が子供のころはもっと雪があった。ジャンジャン降った。屋根まで積もった。そこにカマクラを掘ったり、屋根からソリで滑ったり、飛び降りたりした記憶が今も鮮明に残る。仮面ライダーになってもウルトラマンになっても思い切って飛び降りられたし、着地だっていつもキマッタ。毎日陽が暮れるまで雪まみれになって遊んだあとはストーブに手をかざしながらしもやけに顔を歪めた。雪は確かに冷たいが、雪景色には温もりがある。クリスマスも大晦日も正月も当たり前に雪景色がそこにはあったし、それが今もって佐々木君の心象風景となっている。2040年には流氷が消え、オホーツクから鮭が消えるという話も聞く。このまま雪景色も消えゆくとは思いたくもないが、静かに、しかし確実にそれは現実味を帯びてきた感がある。ここで終末論を唱えるつもりじゃないが、よく行く砂漠も古代文明縁の地もかつては違った様相を呈していたはずなのにそれぞれの因果を背負い姿を変えていったのを想うとどうやらそう都合よく考えるわけにはいかないようだ。