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ビターレモン FAR EAST Inc. Blog

ビターレモン

広島県呉市豊島(とよしま)。
安芸(あき)灘に浮かぶ周囲 10 km程の小島にレモン農家・道法正徳さんの畑はあります。
スカイミントの橋を幾つか渡ると目に飛び込んでくるのは、青い海と青い空、生き生きとした瑞々しい緑の樹々が迎えてくれます。
海
レモンの原産地はインドのヒマラヤ地方。後に中国やアラビア半島に伝わり、12 世紀頃にはヨーロッパ全体に伝わります。
大航海時代では航海中に患う壊血病の予防として、ビタミン C を多く含むレモン貴重な食材として、重宝されました。

日本へ伝わったのは明治 31 年。偶然の産物から日本での歴史は始まります。豊島の隣、大崎下島でのはなし。
和歌山県から買ったネーブルの苗木の中にたまたま 3 本レモンの苗木が混ざっていました。試しにレモンも植えたところ、レモン栽培に合った気候だったため、周辺の地域でも栽培が行われるように。
100 年以上続く歴史があり、豊島をはじめ、この島周辺は「国産レモンの発祥の地」と云われています。

今や、国内生産の 60%は広島県。なぜ、レモンといえば広島なのか。
それは、温暖で安定した瀬戸内式気候が関係しています。
年間を通して晴天が多く、降水量が少なく、水はけがいい。
また、北は中国山地、南は四国山地に遮られ、強風が吹かない。レモンの樹には鋭いトゲがあります。強風が吹くと、そのトゲが果実を傷つけ、病気を発症させる原因となり、柔らかい風がレモンを守ります。
これらは世界的なレモン産地、アメリカ(カリフォルニア)、イタリアや地中海沿岸とよく似ています。

青い海と黄色いレモンのコントラストはまるで、地中海のよう。
穏やかに吹く風やにおい、ゆったりとした時の流れは日本の田舎ならではのあたたかさです。
レモン
レモンの輸入量は年間 5~60000t。
ご存知のように、輸入レモンは日本では禁止されている農薬・防カビ剤を海上輸送する際の長期保存のため、栽培時はおろか収穫後も多く使用しています。
対して、国内生産量は年間 5500t、自給率はわずか 10%。
無農薬・無肥料でまるごと安心して食べられるレモンがどれだけ貴重なものかわかります。

「耕して天に至る」平地の少ない島内では急斜面に畑を作ります。美しい柑橘を育てるためにお父さん、お母さんが長い時間をかけ、一つ一つ石を積み上げながら山の頂上まで築いた段々畑。
現在は農家の高齢化が進み、畑も全盛期の 1/3 まで減少。一大産地であった、かつての山いっぱいの柑橘畑を見ることは出来なくなってしまいましたが、山に連なる樹々や道法さんのレモン畑を見て、人々の知恵と努力が詰まった歴史を身にしみて感じます。
レモン レモン
道法さんのレモンは少しゴツゴツしたワイルドな見た目、一回り大きく、皮が肉厚。実がしっかり詰まっていて、果汁が多いので重量感もある。香り高く、美味しさも格別です。皮が厚いから、高品質ではないと周りには言われていましたが、このレモンは素晴らしいだと、20 年以上諦めずに一人で栽培を続けて来られました。手のひらで感じるレモンのずっしりとした重さは道法さんの想いそのものです。

レモンジェラート

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