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壊滅。そして復興。⑥ FAR EAST Inc. Blog

支援物資配布11.5.14-2.jpg輸送

5月14日(土)南三陸町の岬の突端に点在する孤立避難所へ物資を運んできた。電気も水道もまだ通っていないし、物資も全く不十分だ。「家が半分残っているから避難所には物資を取りに行きづらい」と謂う。全壊と半壊では支援に差が出ているのは事実で、被災者の間でも想定外の人間関係が生じている。たまに回ってくる衣類の支援もサイズが合わなかったり、年齢に合わないものが多く、画一的な支援体制には限界が見える。あるところでは、未だに行政からの支援は一日に1人おにぎり1個だという。洗濯や炊事には川の水を使い、トイレの始末も付け焼刃的で悪臭の問題に苦慮している。一月前に比べれば瓦礫はやや整理されてきた感があるものの、運び去られている訳ではない。何せ23年分に相当する量だ。地盤沈下の為、営業再開の許可が下りないし、海にひしめく瓦礫で漁も再開できない。「地震だけならまだ良かったんだけど放射能が」という声もあれば「津波さえなければ」という声もあり、「放射能どころじゃない」という声もある。置かれた状況もそれぞれなら、事情もそれぞれにあり、行政も民間もきめの細かい配慮と支援がまだまだ足りていない。一部の情報に依り、物資の支援の多くが打ち切られている。電気が通って炊き出しが引き揚げたところも少なくない。連休中に詰めかけたボランティアも激減している。一部細かく正確な情報もネット上で出回って来ている。情報収集に努力を惜しまず、必要なところへの助力がまだまだ必要だ。家族も失い、家も仕事も財産も失った漁師の父さんが「だけど、こうして生きる力を貰えっから、頑張るわ」。子供や家族の物資を優先してきた母さんにお洒落な洋服を広げると「うわぁ、涙が出そう」。ワンカップを手渡した爺ちゃんが帽子を脱いで「まんず、ありがてェ」と見えなくなるまで見送っている。そうして「よし、また来よう」と振るい立たされるのである。

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