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一難去ってまた一難 FAR EAST Inc. Blog

OYAKATA WOMANジブチの帰りにチケットの日付を丸1日勘違いしていて3時間トランジットのはずが、ケニア27時間滞在を余儀なくされたことがあった。まぁいいかとイミグレを通過しようとすると「イエローカードは?」と親方クラスの恰幅のいい黒人女性入国管理官が謂う。元々予定にない訳だから当然「ンー、ない」と謂うと、ゆっくり瞬きしながら、ほとんどないアゴを突き出し「こっちに来な」とイヤな感じだ。おきまりの大きな溜息の後、「ワタシャ エラインダゾ」的な尋問が暫く続き、結局「空港で寝ろ」ということになった。感じ悪いので「そりゃねえべ」とゴネてみたが、口をヘの字に、掌を天に向けてアメリカ人ばりのポーズで「ワタシニャ ナーンニモデキナイ」ときた。ポケットに手を入れるとジブチで遇った政界財界のエライさん達の名刺があるではないか。普段は決して役に立つことはないが、この時ばかりは助さん角さんの印籠よろしく「僕ねェ、こういう人達と仕事してきたんだよねェー、ヘッヘッヘ…」と鼻持ちならないタイプになってみたら、三文芝居の効果は絶大でスンナリ通ちゃった.

一難去って外も車内も排気ガス臭いナイロビの街をタクシーに揺られて着いたのは街中の20階建てくらいのイイ感じのホテルだ。部屋で一息ついていたら程なく腹の調子が悪くなってきて、時間が経つにつれ発熱と嘔吐を繰り返しついには寝込んでしまった。前の晩ジブチで御馳走された正体不明のミックス・ジュースに浮かんでいたハエ君の仕業に違いなかった。夜中に目が覚めるとあろうことか部屋の電気がゼーンブ消えていて、電話も繋がらない。廊下に出ても真っ暗だ。腹と尻と口を押さえながら17階から非常階段を降りてようやく辿り着いたロビーにはロウソクで下から照りだされた黒人ネエサン達の顔が並んでいてそれはそれは不気味としか言いようがなかった。愛想はいいのだが笑うと余計にコワイ。「3年ぶりの停電だ」と謂うが用意の良さと馴れた素振りでそんなはずはないとすぐにわかる。事情を謂うと「救急病院がいいわねェ」とタクシー呼んで、ナイロビの夜間救急へ送りこまれた。散々待たされた挙句若い医者が「マラリアか?」。「こっちが訊きてェヨ」というと「オレも訊きたいことがあるんだよねェ」とカバンから携帯を取り出して写メの画像を見せる。ポンコツの日本車を中古で買ったらしいのだが、あちこちに書いてある日本語が読めないから訳してチョーダイときた。「そりゃねえべ」とボヤキながら仕方なく診察と翻訳を代り番個にやったわけだが、チョーさんみたいに「ダメだ、こりゃ」と思っていたのは言うまでもない。